市場の物色傾向に、数年に1度の重大な変化が起きつつあるかもしれない。
アベノミクス開始来の成長株物色の時代が終わり、割安株(バリュー株)物色の時代へ、ということだ。低PBR狙い、だ。
1倍割れのトヨタが動き出した。足元9月の値動きは、それを示している。米金利の反転、が重要な要因だろう(左図:shenmacroより)。
金融関連株(銀行・保険・証券)が反発する。
そして米金利上昇=ドル高円安だ。自動車・機械・電気・精密・海運・非鉄・重機が戻る。
さてこの動きは一時的なのか。数年に一度の転換、と期待したいところだ。
中小型成長株の10年に1度の大バブルが2018年に終了した、と当コラムで指摘したが、それを裏付ける動きでもある。成長株の押し目を狙ってはいけない。世界の景気は悪化している。
世界の株式市場でも、成長株がけん引した米市場でGAFA等が徐々に失速しつつあるのに対し、日本市場は低PBR株だらけで日経平均2万円以下は売りようがない、という状況だ。
日本株が米株離れし、米株が下げても堅調、となって欲しいものだ。
ん、もしこの変化が数年に一度、なら、裏を返せば、米金利は今後上昇を続けるということ?円安がさらに進むということ?!