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成長を良しとしない時代へ

若者がなぜ環境問題を真剣に考えるのか。高校生がデモをするのか。

自分たちに未来が無いと身につまされて思うからだ。

 

地球の温暖化で、抑制が効かなくなる臨界点は、

地球の気温がさらに1.5度上昇することで訪れ、

それは最も早いとあと10年で到来するとのことだ。

 

この10年の対応で、温暖化が止められられるかの分かれ目が来るとのこと。

+1.5度で不可逆的な上昇が始まり、2100年には、+4度にもなるとのこと。

(IPCC報告) 

 

気温だけ、数値だけ言われても実感が無いが、

確か、地球の気温がさらに2度も上昇したら、地上では

ほぼ生物は生存不能となるのではなかったか。

少なくとも哺乳類・人類は生存できなくなるのでは。

 

ただ10年で+1.5度というのは超激変で、その可能性は低い とは思う。

 

 

今時のエリート学生は、高い給与の就職先を目指さず、

社会貢献できる環境を求める、と聞いた。

成長、高収益を追求しつくした今までの人間の生き方が、

人類の生存まで脅かす温暖化を地球にもたらした、

と彼らは考えるのか。

次の時代を創るという自負を持つなら、その発想は理解できる。

 

株をやっていると、経済や企業の成長の程度にばかり目が向くが、

これからは成長を良しとしない時代、成長し過ぎは悪とする時代、が

来るのかもしれない。

 

言い方を換えると、

増益率の高い企業より、温暖化対応にコストを掛けた減益企業の方が株が上がる時代、

利益成長よりも社会貢献度、CO2削減度が企業評価の尺度として重視される時代、

が来るのかもしれない。

 

近年のESG投資の隆盛に、その端緒が見える。銘柄選択の重要な観点だ。

 

いずれにせよ、若者の悲鳴は、今後さらに大きくなるのだろう。