Weworkについて再びコメントする。
❶不動産バブル、そして❷投資ファンドバブル(ユニコーンバブル)
2つのバブル崩壊のきっかけとなりそうなWeworkの危機。
シェアオフィスで急成長した米企業、Wework。
だが赤字で業績が振るわず、ガバナンスも問題でIPOが取り消し。
IPOと借入で1兆円近くを調達する見込みだったようで、これらが頓挫したため
メインの出資者ソフトバンクが救済。
5千億円の資金拠出を自分のバランスシートから行う。
ビジョンファンドの資金ではない。
ファンドのリスクを全てソフトバンクグループが直接かぶるのだ。
救済しなければ年内にも破たんだったか、とも報じられている。
ソフトバンクの株主資本は約8兆円あるが、それでも巨額だ。
完全に、グループ全体がファンド会社となってしまった。
通信事業で稼いだ資金をファンドに投じる投資会社。
ファンドサイズが10兆円と巨額に肥大したため、
世界の❶不動産バブル 、❷ファンドバブル(ユニコーンバブル)
を作り出す元凶となってしまった。
ビジョンファンドに資金拠出した日本の金融機関らも今後
同様の運命を辿ることになる。
新たな危機の芽。10兆円のビジョンファンドは2つのバブルの象徴だ。