米イールドカーブ(利回り曲線)に変化が見られる。
今まで逆イールド、つまり短期より長期の金利が低く
景気の先行きが中長期で懸念された状態だった。
逆イールドの継続は、過去景気後退の前兆現象だったからだ。
しかし足元でその長短逆転が解消され、通常通りの
短期が低金利、長期が高金利のカーブに戻ってきた。
10年債と2年債の逆転は9月に、(図)
春から長く続いた10年債と3か月物の逆転は10月に、それぞれ解消された。
この意味するところは、景気後退懸念の払しょく、そして、足元は利下げがありうるが、いずれ利下げ打ち止め、ということだろう。
NY連銀の予想する景気後退確率も35%まで上昇したが、一旦落ち着くとみられる。
素直に金融緩和が株価を支える展開が、これで見込める。
今回の逆イールドは、10年債バブルが引き起こしたもの、とみてよいのではないか。