先週のFOMC、週末に雇用統計、ISM製造業指数と重要イベント・指標の発表を受け、概ね先が見えた観がある。
3回目の利下げ後も、一旦利下げ打ち止めとしながらも利上げに転じることは当面無いとし、市場の不安を払しょくしたパウエル議長、また堅調な雇用統計、そしてISM製造業は業況が悪化、予想比下振れだったが業況が悪化すれば利下げもありうるとの安心感、さらには、事前想定以上の着地が多い米企業決算、・・・。
思わぬ変化を恐れ、高値更新をためらっていた米市場が、不安なく史上最高値を狙える環境が整った、という印象だ。
SP500指数はさらに最高値更新後も上値追い(上画:SP500週足2年)。
そしてNASDAQが昨日史上最高値を更新(前図)。amazon、Google、Facebookが高値を更新しない中、達成できた。
NYダウも時間の問題で史上最高値を更新できるのではないか。
トランプが市場を守る気があれば、年末ラリーは可能だ。
日本株については、市場に米金融緩和期待を残した状態なので、
為替が109円達成後円安に振れにくく、一旦休憩かもしれないが、
米株上昇、リスクオンの雰囲気に合わせて23000円付近で
時間調整後、再度上値を試す展開か。
・・・昨年の同時期を想い出す。
当時米はまだ利上げモード、見通しは真っ暗だった。
そしてクリスマス暴落で年末を迎えた。
1年でこうも変わるか・・・。
今年初の利下げ転換で米株長期上昇トレンドは命拾いをした。
市場関係者は、トランプとFRB議長の忖度に感謝しなければ(笑)。
今年はいい年で終われますように。