日本の景気の実感が最も的確に分かる指標?
何でしょう。
景況を示す指標は世の中に色々ありますが、
株メンターの長年の経験から、最適な指標を1つ挙げよと言われたら、
それは
「日銀短観 大企業製造業DI」(グラフ:細い実線)
だと思います。
元々日銀短観は、日銀が多くの大企業・中小企業に聞いたアンケート。
しかし、企業の業況、企業マインドの指標というだけでなく、日本の景気・景況をマクロで捉えたとき、最も実感に近いグラフの波形をしている指標、だと経験的に感じます。
短観では複数のDIが発表されますが、この中では「大企業」の「製造業」のDI、だけが最も実態に近く、他のDIは、実感とは少し違う印象です。長いこと見てきて、そう思います。
グラフの水準感も、景気実態に近いところがこのグラフのいい所です。
また、例えば経済規模全体を表すGDP統計がありますが、これは毎回、景況の実感とは程遠い印象です。全くズレていることも多い。基準が途中で変更され継続性に欠ける、等の問題点が指摘される統計でもあります。
日銀短観は3か月に1回、足元は昨日発表されました。
何度も言いますが、必ずチェックしてください。新聞を読むことで結構です。
今回大企業製造業DIは急落しついに0まで下落!
消費税・自然災害もあり景気は冷え込んでいます。
政府の景気対策による景気刺激がちょうど必要な局面と言えます。
株価は、この対策を評価して既に上昇を始めています。
いわば「不景気の株高」の状況です。業績回復も始まり
対策の効果が表れる来年、さらなる上値の余地を期待します。