令和元年、大納会を向かえる。
今年の株式市場を総括すると、改めて感じるのは金融政策の重要性だ。
米中摩擦に振り回されたが、結局は大きく上昇して終えた。
これはひとえに米金融政策の転換に因る。
年始は株価暴落で不安な年越しだった。
正月3日にはドル円が105円割れまで一瞬で5円近くも円高に動いた。
株価は、本当に金利次第。金融政策の影響が他のどの要因より重要だ。
今年は業績は悪化した年だったが、業績と同時並行して株価は動かない。
米の金融引締めから緩和への転換が下値を支え、業績の底打ちだけで
株価が高値まで持ち上がった「不景気の株高」の1年だった。
金融市場は金利に支配される世界。
金利の方向がマネーの流れを決める。金利低下なら、株には資金が来る。
色々振り回されたが、結局は、金融の大原則「金利選好」に沿った教科書通りの1年となった。カネ余りは、続く。