トランプの再選外交を読む。
彼は新年早々、中国と第1弾合意を15日発表、と宣言した。
しかしその直後、イランに向け攻撃を開始した。
さらに、金正恩に対しても「約束を守らないかもしれない」とか言い出した。
中国が終わったと思ったら、即座に自分から地政学リスクを敢えて引き起こしている。
中国との交渉では、第1弾の合意以降は、デジタル覇権の問題等で簡単に大きく進展はしないだろう。これ以上習近平と問答を繰り返しても今後再選へ向けてのアピールポイントが作りにくい。
そこで、地政学リスクを自分から高め、選挙までの肝心なタイミングで機を見てその融和、解決に向けた策を発表し、再選前に支持を集めたいのではないか。
彼の支持集めのための種まき、が足元のイラン・北朝鮮の動きではないか。
彼は最終的には大ごとにしたくないはずだ。
選挙前にこれらに対し解決への道筋を付け、株価を上げに来ると期待したい。
足元のイラン情勢、目印は原油相場だ。(図)
WTIは65ドルを超え一時急騰したが、今朝急反落、60ドル割れだ。
一旦落ち着いた。
米イランとも、本格対立を望まないことを原油相場は読み切っている。