ちょうどいい、とは何だろう。
どのくらいの事をいうのだろう。
デザイン、のことを考えたことがあった。
良いデザインとは何だろう・・・
フォークとナイフ、つまりカトラリーのデザインで
面白いのがあった。
柄の先が少し大きく膨らんでる、伊ALESSIのだ。
「カッコつけたのかな、でも柄の先を大きくしたのは無駄」と思っていたが、持ってみてナルホド、と感心した。
スプーンの先と柄が重量的にバランスして、細い中央を持つと楽に持てて、軽く感じる。
ちょうどいいバランスなのだ。
良いデザインとは、ちょうどいいと感じるデザインのこと、だろう。
ではちょうどよさ、は、どう定量的に定めるのか。
ちょうどいいモノの形は、どう決めるのだろう。
バランスの感性が分かるデザイナーに、憧れる。
あ、1度、じかに聞いたことがあった、そういえば。
白山陶器のインダストリアルデザイナーに、
新しい器の形を最終的にどう決めるのか、と質問したことがあった。
彼は、「さいごは自分が使ってみた感覚です」と言っていた。
工業デザインの原型も、そういうものらしい。
どのくらいのバランスを、ちょうどよいと感じるのだろう。
また、それを感じ取る感性は磨けるのだろうか、・・・
私は、そういうことに興味がある。気になる。
運用者もそういうことを感じる力が求められるような気がしている。
センスのない人間は、考えもカタい。
バランスって何だろう。20代からずっと、おもっている。
ちょうどよいとはどのくらいか、探している。
バランスを探す、とは右脳を鍛える1つの方法ではないか。
直観力を高める作業、かもしれない。