IMF国際通貨基金 の世界経済予測が発表された。
4半期に1度の予測は、また下方修正されたが少し様相が異なる。
世界経済予測はIMF以外にも、世界銀行、OECDなどがあるが、
どの機関の数値も、近年はみな世界経済予測が
毎回ー0.1~0.2%の下方修正となっている。
今回の予測で注目なのは、前表にないが、
前回10月調査比での新興国の下方修正だ。
日経記事によると、注目すべき予測の変化は以下。
2020 21年
中国:5.8→6.0 5.9→5.8%
インド:7.0→5.8 7.4→6.5%
メキシコ:1.3→1.0 1.9→1.6%
3か月でインド、メキシコはこんなに予測が下振れした。
米中の貿易摩擦に加え、中国・インドなどにみられるように、
信用の膨張が収縮に向かう際の経済への下押し圧力が表れつつある。
さらに地政学リスクの貿易に与える影響も大きそうだ。
今までは欧や中国の下方修正が目立っていたが、足元で
成長のけん引役の新興国で実体経済の減速が目立っている。
そんな中、インド、メキシコをはじめ、多くの新興国の株価は史上最高値圏にある。
金融緩和、余剰マネーによる、実体を伴わない金融の世界の膨張は続く。