金の上げが止まらない!
1トロイオンスで大台$1600を越え、7年ぶりの高値。
実は、この上げはやや違和感がある、おかしい。
私の講義で伝えているが、金はドルと逆相関に動くのが基本だ。
しかし、今はドル独歩高の地合いだ。
動きが逆なのだ。ドル高なら下げねばならない。
なぜ普段の相関と逆の動きなのか。
アップルが肺炎で1-3月期業績未達と発表した。
肺炎の業績へのリスクが気にされ日米とも株価がさげた。
最近の金の動きは、リスクがあれば何に対しても反応する。
おそらく、巨額の滞留資金のなせる業だと思う。
有り余るリスクマネーの行き場が、他に無いからだ。
債券は、昨年米債を買い過ぎ、米債バブルを起こした。
株は肺炎リスクがあり、今は本気で買いづらい。
商品市場も肺炎の影響で需要低迷、価格は総じて下げ方向だ。
投資資金の向け先が無いのだ。
将来のバブル崩壊に備えることも出来、最近値動きもいい金は、
あり余るリスクマネーの数少ない逃げ場となっているようだ。
資金の逃避先という点では、Jリートと似ているかもしれない。
さらにロシア、中国、インドなどで、中央銀行が金準備のため買い続けている。
ドル高でも逆行高を演じる金、これは、
世界中で買い需要がいかに強いか、を物語っている。
買いました、か?(笑)。