コロナウィルス対策は順番が重要だ。
中国のエコノミスト、肖 敏捷さんが的確に指摘していた。
ヒト→モノ→カネ の順だ。
衛生的・医学的ウィルス対策→財政政策→金融政策、の順ということだ。
油断していた欧米を始めとする世界の金融市場がパニックになり、
その市場を収めに行ったが、順序が違った。
失敗緩和を経て、対策を打つ順序が明確になった。
あとはやるだけだ。
世界が一致協力して一時の超自粛、需要蒸発に耐え、
まずは医学的な対策を講じるため世界の英知を結集するしかない、との
共通認識ができた。
この共通認識が、パニックを鎮め、安すぎる株をさらに売る行為を
止めることにつながるのではないか。
早速米トランプが動き出した。
100兆円(1兆ドル)の経済対策を打ち出すと発表し、
FRBもCP買入を発表し企業破たんに対する支援体制を拡充した。
米は動きが早い。日本は早く始めていながらまだ検討している。遅い。
ゴールドマンは、中国の1-3月GDPがー9%となりそうだと発表した。
6%成長ペースの中国が、激悪化だ。ウィルスの経済への影響は破壊的だ。
遅さは命取りだ。
日本の財政政策、間違えないように実行して欲しい。
金だけバラまいても、皆使わないはずだ。
生活必需品への負担に対する減免、や、
企業破たん回避のための資金繰り支援、が優先されるべきだろう。
これらが有効に機能すればその後、金融政策も効果を発揮される。
時間との闘いだ。