コロナショックでの差し迫った危機とは、
医学・衛生面のリスクに加えて、金融の信用リスク、クレジットリスクだ。
超目の前の喫急の課題として、懸念される。
信用リスク、具体的には従来から伝えている①米企業の社債の借り換えリスク、に加え、②新興国のリスク、を挙げねばならない。
期末を控え、企業債務や新興国債務のデフォルトなどは、どこで火を噴くか、分からない。
以前から講義等で伝えているが、新興国は経済が振るわない国でも
株式市場は史上最高値まで買い上げられていた。
インド、ブラジル、トルコ、南ア、アルゼンチン、・・皆、そうだ。
日本株は最高値の半値戻しで叩かれたが。
これら新興国にバラまかれていたドル資金が今、一気に
現金化され引き揚げられる事態となっている。
行き場の無い巨額のリスクマネーが、今までやむ無くハイリスク市場に
流れ続けてきたが、それが一気に劇的な逆流を始めたのだ。
元々、上記の国は経常収支も赤字である経済の脆弱な国ばかりだ。
通貨、株価に劇的な影響が、これからさらに出る。
アルゼンチンはすでに実質デフォルト状態と言われる。
クレジット危機は連鎖する。
格付機関による格下げ、などもきっかけになろう。
金融面でも本格的な危機・ショックが始まろうとしている。