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Jリート暴落の本当の理由(推測)

Jリート市場、まだ終わらない売は、地銀の投げだけではないようだ。以下は私なりの推測だ。

 

昨日の日経記事で「米で不動産ローンファンド(MBS)苦境」という記事があった。

MBS(Mortgage Backed Securities:不動産担保証券)!ピンときた。

 

Jリート暴落のもう1人の犯人は、MBSを保有する巨額米ファンド、かもしれない(左図)。地銀より、こちらがメインかもしれない。

 

bloombergでは、住宅ローン担保証券(MBS)を保有する多くのファンドが投資家への償還資金を確保するため数十億ドル相当の売りに動いていると報道し(23日付)、MBSファンドの1つが20日に17%急落したと報じた。Jリート暴落の直後だ。

 

MBSファンドが追い証を払えず、モラトリアム(支払い猶予)を協議中とのこと(日経)。

 

これらファンドはMBSに投資し、それも含め元本と見做してさらに資金を調達しまたMBSを買う、というリーマン型雪だるまレバレッジで高利回りを追求していたらしい。だから、不動産の下落が始まると追証に迫られ全ての保有証券を売る羽目になる。不動産ファンドの中には、Jリートを多く保有するファンドも当然あるはずだ。Jリートは格好の換金売り対象だろう。

 

米MBS市場の危機。事実上、破たんを織込むファンド投資口価格の下げとのこと(前図:日経)。

 

だから彼らの売が止まらず、実質4月相場入りの昨日でもJリートの売りが収まらないのではないか。

同じ不動産証券化商品なので、海外で同じ投資家がMBSにもJリートにも投資し、結局MBSの影響を受けてしまうのだろう。

 

この問題の行方が、今後もJリート市場に影響するとみられる。

 

ただ、見方を変えれば、Jリート各社とは直接関係のない話だ。

これらファンドからの売りが一巡すれば、Jリート市場は

回復できるのではないか。

 

FRBが、政府保証なしのMBS 2兆ドル弱についても

救済に乗り出すとの見方もあるらしい(日経)。

 

パウエル議長、よろしくお願いします。(__)