冒険投資家ジム・ロジャース氏が
bloombergインタビューに答えた。
以下、bloombergニュースサイトよりそのまま抜粋・引用させて頂く。
「極端な悲観論の後の相場反発はしばらく続くかもしれないが、さらなる総崩れが差し迫っていると予想。新型コロナウイルス感染拡大による経済的打撃と高い債務水準、低金利の三重苦が理由で、金利が上昇すれば痛手になると話した。」
「今後数年は、私の人生で最悪の弱気相場になると予想すると語った。さらに、経済への新型コロナの影響は多くのダメージを踏まえればすぐになくなることはないとの見方を示した。」
「弱気相場では負債が少ない企業が最も好まれる銘柄であることは歴史を通して疑問の余地がない。経営破綻を心配しなくて済むからだ」
また、「強力な市場シェアを持つ企業も借入金が多くない限り、比較的痛手を受けにくい傾向がある。」
同氏は今のところ米ドルで「多くの現金」と、幾らかの中国株とロシア株を保有しており、日本株投資も検討中だと述べた。
中国や世界の観光や運輸、航空、農業といった最も打撃を受けているセクターの一部に投資する機会を待っているという。
以上、bloombergサイトより
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2018年秋に彼が日本株を全売したとのインタビューが、2019年始にあった。
その際と、厳しい先行きに対する見方は大きく変わらない。
特に米の国家・企業の過剰債務を懸念し続けている。維持不能だと。
ただ、彼もウィルスが弱気相場のきっかけとなるとは
思ってなかっただろう。
彼の想定する”人生で最悪の弱気相場”とは、私が2日前に書いた
スタグフレーションのことだ。景気後退下の金利上昇だ。
2020年03月29日 - 「財政悪化型」スタグフレーションの可能性
同感だ。
ただ、彼が日本株買いに興味を持っているとは少々驚いた。
PBRが1倍を大きく下回り、安いと思っているのだろう。
それも同感だが、米株が下がったら日本株も連れ安してしまうのではないか。
私はそこが気がかりだ。
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トランプが昨日「(感染は)ここから最悪の2週間が始まる」と宣告。
昨日のコラム通り、強気な男が危機感をあらわにしている。