アメリカで社債の発行が3、4月と急増中だ。
FRBが「なんでもやる」として
社債買取までも実施する方針に3月転換したからだ。
社債投資家が安心して資金を出している。
足元の株価上昇も、この姿勢が背景にある。
低格付け社債が大量発行され、自社株買いに回り
株価を押し上げてきたことを以前から指摘してきた。
要するに、市中で高まったリスクを全てFRBが肩代わりしているのだ。
民間の取るべきリスクを、中央銀行が取る。
リスクが全て、中央銀行に移転している。
危機が直接火を噴かない限り、目前にあっても
クレジットは膨らみ続ける。
これは、中央銀行、ひいては通貨の信認を削ぐ禁じ手。
奥の手をすでに出してしまっている。
FRBは今後危機になったら、ドル不安になったら、どう対処するつもりか。