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6/10-11 米FOMCの意味

米株上昇のストーリーは、V字回復、だった。業績の回復予想に表れている。2021年は大幅増益前提なのだ。(左画:NHK、4月)

 

ところが今回米FOMCでは、FRBメンバーの金利見通しが、2021ではなく2022年いっぱいまで、0%を想定している。(前図、ドットチャート)

 

米景気の本格回復は2022年でも無理で、大半が2023年以降と見ているということだ。

 

特にFRBは雇用の回復に注目しているようだ。

今回発表した米失業率の予想は、2020年から年毎に

9.3→6.5→5.5%と、2022年でも目標の4%台には届かかない。

だから金利は上げられない、との想定だ。

 

 おそらくこれから米は感染拡大2期に入る。先日当コラムでコメントした通りだ。

テキサス・フロリダ州など南部の拡大が今、顕著だそうだ。

白人警官に対するデモも、残念だが感染を拡大させてしまうかもしれない。

 

雇用を大きく回復させるまでの間は、緩和で株価を引っ張り上げ続ける

しかないとの意思表示のようだが、そのFRBの思惑とは逆に、

景気がしばらく悪く金利が上がらないなら、0%じゃないので債券でいい、と

株より債券市場への資金シフトを促すことになったか。