不動産市況は悪化を始めている。三鬼商事都心5区空室率は、2月に1.49%でボトムをつけ上昇基調に転換、5月は1.64%だ。
不動産の投資家は、コロナ禍を軽く見ているらしい。正直私からすれば、ぎょっとするほど楽観的だ。
不動産調査会社JLL(ジョンズラング&ラサール)の足元投資家のインタビューレポートをみつけた(moneyzine)。
過剰な金融緩和で株価もバブったので、不動産投資家は油断し過ぎているのではないか。ありがちなことだ。
「投資用不動産の価格下落を予想する投資家が多い中、投資家の投資意欲は強く、一方で保有物件の売却を検討する投資家は少ないようだ。」と記事では結んでいる。(moneyzine)
当コラムでは、米MBS市場の危機は伝えている。
2020年03月28日 - Jリート暴落の本当の理由(推測)
FRBが買い取らなかったら、信用危機で
不動産・不動産ファンドはとっくに暴落していた。
恐らく、投資意欲が衰えないのは、投資資金が集まってしまうからだろう。
カネの行き場がないのだから。
まだ買いスタンスの楽観的な彼らが、売りに回るのはこれからのようだ。
もし、売りたい不動産をまだお持ちの方、買い手が付くなら売ってください。
ただ、買い手の側にローンが付くかな? ちょっと無理かな。
実際は、買い意欲もこのアンケート程強くないと思います。