いよいよ今週から米企業業績の発表だ。
最大のポイントは、約1/3が2020年度通期の見通しを開示していなかったが、1Qを受けどう見通しを出すか、あるいはまだ下期不確定として、出せないか、だ。
前表や業種別の左図も、1/3が「不明」の中での集計値や予想だ。全く、当てにならない。
こんなに下期に回復するか?!コロナが今後どうなるかわからないのに。数字が完全に独り歩きしている。
一部の企業やアナリストは、4-6月期がボトムでその後コロナが終息するとの前提で予想数値を発表しているのだろう。
特にこのアナリスト予想、がまた曲者だ。一部を除き本当に当てにならない(笑)。勝手に前提を置き強気過ぎる予想を出す輩を、現場でよく見てきた。なぜか毎度強気なのだ(笑)。
株式市場はやはり、このいい加減な業績見通しを背景に上昇してきたのではない。
異常な金融緩和で余り過ぎたマネーの行き場がないから、それだけだろう。
コロナも世界的感染拡大の気配が足元一段と高まり、この見通しは下振れする。
これからの見通し下振れに対し、市場がどの位耐性があるか。
今週から発表される1Q決算で実態に近い姿が見えてくる。