日経の国内主要145社向けアンケート(6/30~7/15)で、
オフィス縮小、シェアオフィス活用を検討する企業は
4割近くとなったとのこと。
賃貸オフィス市況は足元で一気に悪化。
三鬼商事の都心5区空室率は2月のボトム1.49%から上昇を始め、
6月は1.97%に急上昇。
特に渋谷区の空室率が急騰し1%台から6月3.38%へ。
ウチの近所の湾岸のオフィスでも週末は引っ越しが多い。
先日、総合型リートだが、ユナイテッドアーバンが
減賃、家賃猶予を勘案し32%の配当下方修正を発表した。
足元はホテルの減益の影響が大きいようだ。
コロナに因る環境激変の影響は、最終的な落ち着きどころが見えない。
数々のリスクをリートは乗り越えてきたが、今回の
「不動産の価値観が変わる影響」は軽視しない方が良いと思う。
つまり、賃料水準が相当に下がり、元に戻らなくなる可能性がある。
過去業界が経験の無い価値観の変化だ。
IT系企業にとって、以前渋谷は”聖地”だった、皆憧れていた。
当然、空室無しだった。
その渋谷で今、空きが急増している。
もう毎日渋谷に出勤など、ダサい & 無能の印、というイメージなのかもしれない。
これが価値観の変化だ。
オフィス系などのリートの下値は、まだ見えているとは思えない。
決算をあと2回くらい見ないと、この変化の影響の程度は
正しく評価できない。
最初は、オフィスリートは楽観的な見通しを言うであろうからだ。
一時的なものだ、と。
しかし、この変化は小さくないし戻りにくい、と私は直観している。
価値観の変化だからだ。