米ドルが今、大きく売られ始めた。(前図)
米中問題もあるが、もう1つは予算審議の行方。月内の共和vs民主の攻防。米休業補償の延長成るか。今の支援策は7月末で期限。目下議会で難航中。成らねば失業急増のリスクで市場が緊張する。
それを懸念し、明日FOMC後の会見でパウエル議長は
新たな緩和メッセージを発出するか。
市場は月内で支援策がまとまらないリスクを見始めているのでは。
そもそもこのドル安は、投資先としてのドルの魅力が減退
していることが背景のようだ。
実質金利が足元マイナス幅を拡大している。(上図、テレ東)
金融緩和の度が過ぎる。
ついにドルは、膨大な経常赤字(対外純債務)、さらに財政赤字を抱え、
異常な金融緩和で価値を急速に希薄化している国の通貨として、
売られることになりはしまいか。
ドルは世界の基軸通貨としての信認を守れるか。
だから、逃げた資金で金やビットコインが買い上げられていると見える。
ドルは、最後は本当に安心できる通貨ではない。私はそう思っている。
少なくともここ5-10年は、円の方がましだ、と。
ただ20年後は円も厳しいかもしれませんが。
ドルはリスクオフ時に、逆に売られる通貨となるかもしれない。
ドル資産に投資している皆さん、気を付けられたい。