世界一の株式投資家、ウォーレン・バフェットは
引続き過去最高の自社株買いを実施したそうだ(4-6月決算)。
バフェット氏の自社株買いについては、以前も取り上げた。
投資家バフェットが自社株買いをするのは、株主還元を徹底したいためでは無かろう。
買いたい銘柄が無いのだ。どの銘柄も株価が高過ぎる、と今なお判断しているためだろう。
彼は有り余るキャッシュに困りM&Aを続け、一部で減損を計上する羽目になったようだ。
コロナ禍では、大量保有する米エアライン株を大量に3-4月に投げ売りした。
天才バフェットは腕が落ちたのか。
私は違うと思う。バフェット氏は正しいと思う。
私が彼の立場なら、投資家がなんと言おうと買わない。M&Aもしない。
自社株買いもしない。
まだ上がるかもしれないが、キャッシュを積み上げる。
そして私なら、同様にエアラインを全売する。
株価が割高な状態が長く続くため、分かっていても実際には出来ないのだろう。
そして私なら、ファンド会社を設立したら上場は目指さないだろう。
こんなとき、株主からの圧力で投資判断を歪めなければならないからだ。
この投資家からの余計な圧力が、上場企業に無理をさせダメにする。
また、過度な期待に応えようとし過ぎる上場企業の経営も、自身をダメにする。
そういえば話はそれるが、
FM時代、電通の上場時に担当としてレポートを書いたことがあった。
既に知名度は十分あり上場なんて止めればいいのに、と思ったものだが、
テレビというメディアが地位を失う中、今ごろ電通は上場したことを
どう思っているのか。