今の市場の方向を決めているのは、米長期金利。
リスクオンで債券が売られ(金利が上昇し)、株へ資金が流入。
すると米金利が上昇=ドル高(円安)。
ドルの逆指標である金は下落。他貴金属もつられて下落。
注目の実質金利も、名目金利の上昇により、一旦低下に歯止めが掛かっている。
世界の金融の体温計、10年債金利でいえば、
0.5~0.7%程度の幅で目先収まっている感だ。
コロナ、米中摩擦等、リスクが高まれば10年債は0.5%へ近づき
株、ドル、金は上記の逆へ。
米債市場は、今このレンジ内が居心地良さそう。
ここで国債の過剰発行等により米金利が大幅に上昇する事態となれば
株は一転下落しうる。だが、そこまでを市場は今見ていない。
0.5~0.7%の幅を大きく外れるときは、上下どちらでも市場は荒れるのではないか。
米10年債金利、派手さはないが、毎度注目、いつも注目。