米大統領選、世論調査ではトランプ劣勢だが、足元差が縮まってきている。 私はまだ逆転の可能性は十分にあると思う。
トランプは、コロナワクチンの発表等を選挙直前に用意しているだろう。他にも外交等で隠し玉を用意しているかもしれない。
だがさらに大きな争点は討論会だ。直接対決が9~10月に3回もある。(表:時事)
バイデンは「スリーピー・ジョー」のあだ名通り、弁舌が苦手で失言が多いとされる。認知症かと疑われるほどだ(笑)。一方トランプは討論による攻撃、ディールが最も得意な男だ。バイデンがやり込められ失言を発することは十分あり得る話だ。
過去この討論会は、JFケネディ対ニクソン、でもあった通り、非常に双方の印象に、そして選挙結果に影響を与える。バイデンが失態を演じ「あの爺さんには国を任せられない」と思われてしまうこともあり得る。当然、トランプは狙っているだろう。
しかしそうは言っても、今回トランプに死角がありそうな気がする。
従来の無関心層、浮動票の動向だ。
黒人、若者、などの層に非常に強く嫌われていないか。
コロナの失政に続き白人警官問題などで、従来無関心だったこの層の
相当数が動く可能性がある。
トランプはこの4年間で、この層に嫌われ過ぎていないか。
必ずしも投票率が高いとは言えないこの層が、「とにかく2期目はNO!」と
反トランプで団結したら、想定外の影響力があるかもしれない。
無関心層を「反トランプ」で関心ある層に引き戻し、その結果劣勢に・・・。
今回マーケット関係者は、米に詳しい人ほど、トランプの再選を
期待しているように感じる。バイデンなら下がるから、まあ当然かもしれないが。
実際の市場も、トランプ敗北は明らかに織り込んでいない。
あと2か月と少し、場合によっては市場も相当な影響を受けるだろう。
意外に一喜一憂、となるかもしれない。