都心のオフィス賃貸市況、悪化ペースが早い!
三鬼商事発表、8月の都心空室率は2月の1.49%をボトムに
足元急悪化、8月は3.07%まで上昇。
2013年12月のボトム以来80か月上昇を続けてきた賃料も8月、遂に下落に転換した。
年始は空前の好況だったのに。半年前がまるで夢のようだ。
オフィス賃料相場の先行指標は、空室率だ。
今回、空室ボトムと賃料反転下落の間のラグは6か月。
このラグは、大昔は半年~9か月程度だったが、近年では
1~1.5年はかかると言われてきた。
空室増の影響が半年で賃料相場全体に数値として現れるのは、早い。
また、通常空室率5%が賃料の上昇下落の分岐点と言われる。
5%を越えると賃料が下落トレンド入りする、ということだ。
リーシングの現場では、相当に激しい変化をしているはずだ。
今、すでに実質空室5%超の状態になっているのではないか。
市況の悪化は始まったばかり。
今まで7年近く一本調子に上昇を続けてきたオフィス賃料は、
大きく上昇しただけに、下落は幅も大きなものになろう。