· 

再三「財政出動を!」 FRB議長の真意

FRBパウエル議長は、再三米議会に対し、

財政支援策を間断なく継続させるよう

合意を迫っている。

 

追加支援が途切れ、議会の再開が大統領選以降に延期となれば

失業保険上乗せの終了、エアライン支援や中小企業支援が途切れ

景気後退に陥る、と再三指摘する。

 

パウエル議長は慌てている印象があるが、

それは「金融政策、もう限界」の裏返しではないのか。

株価が急落などした場合、即座に止める手立てが減っていることへの焦りではないか。

 

FRBは今まで手を尽くして金融政策を進めてきた。

  1. 利下げ
  2. 量的緩和
  3. 信用緩和
  4. フォワードガイダンス(時間)

これ以上、有効な策がさらにあるのか。

無論FRBは”無い”とは言わないが、何ができるのだろう。

 

1は0%まで下げたので限界、3はこれ以上やるとFRBの信用に傷がつく。

2量と4時間、をこれ以上増やしても、市場へのインパクトを作れるだろうか。

 

財政出動を懇願する発言は、金融政策で打つ手が限られてきたFRBの悲鳴にも聞こえる。