普通金利上昇は通貨の魅力を増すので、通貨高ももたらす。しかし直近のドルは上昇していないし、長期でみても、上昇のトレンド線を7月にブレイクしてしまったように見える(左図:ドルインデックス10年)。
ドル安の理由として、バイデン勝利を織込み、米中対立などの摩擦懸念後退、景気回復でリスクオンだから、との説明がされているようだ。
だがリスクオンの割に、株は高値を越えてゆかない。
では金利上昇でもドル安、の理由はなにか。
債券の過剰発行、そしてFRBによる過剰なマネーのばらまきを嫌い、
米債売り、ドル以外の資産へ資金をシフトさせればドル安となりうる。
悪い金利上昇期では、このようにドル安を併発することはある。
そして、株はどうか。金利上昇なら、株安だ。
つまりこれが、アメリカから資金が逃げる、債券、通貨、株、米市場のトリプル安だ。
ここ10年以上起きなかった現象だが、その兆しなのだろうか。
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