市場参加者は、一様に皆、大統領選や来期の業績など、
先々を気にするが、それでよいのか。
今年2月にも、コロナが流行していたが欧米市場では
「アジアの出来事」として2月21日まで無視し続けた。
なぜ今もコロナを無視?欧州市場が多少反応しているだけだ。
やっと昨日は米株が下げた。
再び言うが、コロナはこの1か月が最大のポイントだと思っている。
11月で、この冬が無事越せるか、アウトかが見える。
皆さん感じている通り、かなり雲行きは怪しいのではないか。
アウトなら11月後半には既に大流行の気配が見える、と私は思っている。
前回のパンデミック、1918年のパターンとピッタリ同じ、の展開に
なりはしないか、と気にしている。
1918年は3月に流行後、10月から再発し12月に感染が大爆発した。
以前のグラフを再掲する。(図)
マスクを本当に皆着用する日本では、深刻さが海外とは異なるかもしれないが、
全世界的に見れば、北半球のこの冬の流行は、抑えられる可能性が
大きく低下していることは、残念だが明らかと思う。
株価はギリギリまで大きな反応はせず、無視し続けるのか。
ワクチンは間に合わないのに。
今日開発されても、この冬、数十億人に配るのは不可能だ。
数が間に合わず、低温輸送にも課題がある。
市場では、いずれ間もなくよいワクチンが出来て世界を救う、
という勝手シナリオ前提で動いている。
今年2月前半と同じではないか。