ファイザーのワクチン開発報道で理想買い、NYダウは急上昇。
しかしNASDAQは下落した(前図)。「巣籠もり」と「低金利」で上げてきたGAFAには逆風だからだ。景気敏感や金融株中心に上げたダウも上ヒゲ陰線で引けている。
ワクチンが開発されると金利が上昇することが1つのポイントだ。米10年債金利は一時0.97%まで上昇した(図)。
経済の本格回復にはワクチンは不可欠だが、
株式市場全体にストレートにポジ、とも言い切れない。
日本株も上値が重かった。
また、ワクチンは開発されても世界の一般市民にくまなく提供されるには
非常に時間が掛かる。
少なくとも今起きているこの冬の北半球の流行には間に合わない。
仮に提供されてもこの冬は一部の重傷者、医療関係者、高齢者、等だけであろう。
なお、ワクチンは開発されたようだが、まだ当局に承認されてはいない。
承認されるまでの理想買いが終わった後、現実をどう織込むか、
そしてその時金利がどうなっているかに注目だ。