東証発表の投資主体別売買動向によると、11月は個人投資家が大きく売り越し、第1、2週の2週分の集計だけで1兆円を越える規模となった。
海外勢との対比が面白い。
海外勢は3,4月と大量に売り市場は急落、それに対し
個人は特に3月急落に大きく買い向かい、8月に一旦売り、さらに11月の日経平均25000~26000円で大量の利食い売り、だ(図、日経平均2年月足)。
海外勢と日本の個人、どちらが上手いか一目瞭然だ!
従来、この関係は逆だった。必ずと言っていいほど
日本の個人投資家は海外勢の餌食となっていた。
しかし今回は見事に、逆に動く海外勢を餌にして成功している。
お見事!我々の勝利です!!
昔から個人の一部は逆張りで上手い人も居るとは言われてきたが、
私が感じるのは、海外勢の変化だ。
足元の海外勢の買い上げも、違和感がある。
おかしくないか?
皆さんもそう感じませんか?
足元のコロナで来年の業績など、どうなるかまだ全く分からないのに
再来年まで増益が見込めるなどと勝手に前提を置いて買いに来る。
・・・カネが余って仕方がないのだろう。
債券市場がゼロ金利で機能不全なので資金の振り向け先が無く、
株に回す理屈を意図的に作り出しているようにもみえる。
日本株は先物を使えば自由に動かせる、と思っている傲慢な
大手海外投資家も居そうだ。
とにかく、腕を上げた日本の個人投資家は、
2020年、海外勢に勝利していることは確実だ。
我が国株式市場は、投資家の進歩に支えられ、
バブル後20年の大底から抜け出して、
長期上昇相場にあると言える。
次の10年は、上がり過ぎの反動で大きく下落する欧米新興国市場を尻目に、
日本株は世界の中でも際立つパフォーマンスを挙げる市場となる
可能性はあると思っている。
そのけん引役が個人投資家となることを大いに期待する!