JR西がJリートに参入を検討しているとの報道(日経)。
保有するオフィス、商業をリートに組み入れか。
詳細不明だが、示唆は2つ。
- JR西の業績悪化の穴埋め
- 不動産市況低迷の見通し
JR西は確か、既にリートのマイナースポンサーとして名を連ねていたはずだ。
長年参入を検討していたかもしれない。
不動産を多く保有する大企業の考えそうなことだ。
困ったから急場しのぎに不要な不動産を売る箱を用意、という
安直な発想では困る。
リートを長期的に育てる、つまりJR西がリートのために
物件開発を継続的に行う覚悟が必要だ。
そうでないと、以前の商業系リートの新規上場の
ようなことに、・・・おっと、失礼(笑)。
このような点では、投資家が企業側にカバナンスを利かせることが不可欠だ。
決算説明会で、アナリストや投資家はJR西に対し、
「リートをゴミ箱にするな」と厳しく警告する必要がある。
優良な不動産を組み入れリートを育てるように、と。
以前私が実際に行ったように。
ただ、このような新規上場は今後増えるかもしれない。
不動産の価値に対する信認が揺らいでるのだ。
優良と言われた立地の価値が、コロナで崩れつつあることを
感じているのは私だけではない、と様々な企業行動から感じる。