株の投資家なら知っておいてよいグラフだ。
日経平均のPBR1倍水準を過去からグラフで示した画。
PBRは株価純資産倍率、つまり企業の純資産(資本の部)と比べて
株価が割安かどうかを測るバリュエーション指標。
PBR1倍には大切な意味がある。
株価には将来の成長への期待が織り込まれているが、
その期待が全くできない状態が1倍だ。
成長企業ほど時価総額が大きくなり有力銘柄になるので、
市場指数への影響も大きくなる。それでも1倍とは、よほどの事態。
つまり市場指数は1倍割れにはなりにくい。
図の通りアベノミクス開始前はまだ、1万円程度だった。
足元では22600円まで上昇した。隔世の感だ。
有力企業は着実に利益面も資産面でも成長を続けている。
市場指数のPBRは個別企業の場合とは異なり、PBR1倍割れが長期間続くことは殆どない。
この画でも分かる通りだ。
コロナがこの冬ワクチン普及前に猛威を振るっても、
このPBR1倍が一つの目安になる。
世界中がロックダウンしても1倍割れが長期に続くことはない、とみるのが経験則だ。
TOPIXのPBR1倍水準がどの程度か、も知っておくとよい。
[12/24:1774pt、1.29倍]