毎年恒例、年始発表の「今年の10大リスク」が発表された。
政治学者イアン・ブレマー氏による予想だ。
1位は次の米大統領。あえてバイデン大統領と名指ししていない。
まだトランプの可能性を0とはみていない、ということか。
どちらが大統領でも分断の深刻化したアメリカを治めるのは
難しく、それが米国の国力弱体化につながるとみる。
米中対立も続くということだろう。
今回は意外な項目が無い。北朝鮮などは抜け落ちている。
分かりやすいものばかりで少々つまらない。
日本については、米中の思惑の板挟みとなる、とブレマー氏は
インタビューで懸念していたが、逆の見方もできると私は思う。
米中とも、日本の協力なしではアジア・太平洋の外交・軍事・通商など
一切が前へ進められず、共に強く日本に協力を求めている。
米中とも、日本にすり寄ってきているのだ。
これは外交上またとない好機で、晋三はこの状況を巧みに利用して
非常に日本優位に対話を続けていた。
だから、今の日本の外交上の地位向上がある。
菅首相にこの優位性を上手に活かしてほしいのだが。
特に独裁者習近平と良好な、なめられない関係を作ることが大切なのだが。
問題は、この能力は安倍晋三前首相個人に備わった能力だということ。
他の日本人でこのような立ち回りができる人物は、まずいない。
菅さんに多くを期待するのは、最近の言動をみても、とても無理そうだ。
訪日した王毅外相に尖閣で文句を言うくらいはして欲しいものだが。
私も今年はリスクが少なくないと考える。
株メンターの挙げる今年の5大リスク、については
16日の2021年見通しセミナーで紹介する。
「株メンターの2021新春見通しセミナー@Zoom」1/16(土)16:00~
https://www.kokuchpro.com/event/2021f/
今回は多様な可能性をシナリオアプローチで解説!
ご聴講あれ。