物価は原油相場と連動する(図:日経)。
米BEI(予想インフレ率)は2%を越えてきた。
原油価格の思わぬ高騰がインフレを加速させるかもしれない。
原油WTIは60ドルを回復、コロナ後の経済回復を織込む動き、またサウジの減産が奏功している、との報道もある。
しかし、原油価格を押し上げている実態は、溢れるリスクマネーではないか。
米長期金利の本格上昇で割高なNASDAQ、GAFAMは上値が重い。
マネーはGAFAMを嫌い、これを売って、
バイデン政策やコロナ後の回復に向けて需要の戻る商品市場に
資金を振り向けていそうだ。ちょうどインフレヘッジにもなる。
投資行動としては、
「GAFAMショート、オイルロング、でインフレヘッジ」は
非常に理に適う。まさに流れるような好手だだ。
異常に溢れる行き場の無い投機資金が、実力以上に原油価格を
さらに押し上げて、インフレを加速させてしまうかもしれない。
この動きは金利上昇を煽るため、要注意だ。