桃紅さんが107歳でこの3月亡くなられたのを知った。
あー、とうとう・・・。無念。
2017年の個展@菊池寛実記念 智美術館(神谷町)にも行った。
4、5年前の、聖路加病院日野原先生とのダブル100歳越えの
対談(NHK)が忘れられない。お二人ともついに還らぬ人となられた。
毛筆で、ゾクゾクするほどのキレや勢いがあり、また、
意味深い線、鋭い線、また陰影を創り出し、1つの画面に収める。
一気で描く、一発勝負の画法だ。
毛筆の抽象画の第一人者で、私の最も好きな画家のお一人。
本当に画がカッコいい、見たことありませんか?
横浜そごう美術館で展覧会が実施中と知り、今日、飛んで行って、今帰ってきた。
【桃紅さんの言】
「墨に親しみ、なじみ、たよりにし、誘われ、操られ、惑わされ、裏切られ、救われているうちに、老いた。まだ、付き合いは終わらない。」
「画の題名は付記しません。先入観を持ってみてしまうから。」
「これは何を表しているの?と聞かれるのが一番困るのよね。」
「皆さんが感じたいように感じれば、受け止めればいいのよ。」
「孤独でない人なんていないでしょ。」
「孤独に向き合っていないわね、怖くて孤独に向き合えないのよ。」
「何でも良い方に解釈する。良い方に解釈して人に感謝していると、自分自身も幸せな気持ちになれますよ。」
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今日見ていて、複数の画家の画と重なった。
ポロック
ロスコ
そして、
ド・スタール
さらに
マレーヴィチも!
一流の抽象画家の画の要素が多様にブレンドされている、毛筆画なのに。
彼らに桃江さんの画を見て欲しかった、何と言っただろう。
桃江さんの画は毛筆でありながら、立体感とキレが際立つ。
一発描きなので、勢いもある。それでいて繊細だ。
サイトから画を貼ったが、絵画は観に行かなければ全く分からない。
あー、ショック。
ご冥福をお祈りいたします。
名画・名言を、ありがとうございました。