イエレン米財務長官は5日、政府が支出を拡大し経済がそれに応じる形で
成長を加速させる中で、金利は上昇する可能性が高いとの見解を示した(Bloomberg)。ついにイエレン米財務長官も将来の金利上昇を示唆。
味方だと思っていたパウエル議長は、前議長である彼女の発言に
イラっとしたかもしれない(笑)。
しかし債券市場はこの発言に大きく反応せず、米10年債は上がらなかった。
この発言は市場に影響無しと思いきやしかし、株式市場は物色動向で
将来の金利上昇を、日米とも織込み始めた。
異常な規模の景気対策による景気の過熱と、
需給上のボトルネック、双方が理由で、
先々の物価の上昇懸念は強まっている。
商品市場の価格上昇は止まらない。
ただ今すぐに急速なインフレが起こるとまではみておらず、
パウエル議長が利上げを示唆する気配は全く無いので、
長期金利は動かなかった、ということか。
グロース系からバリュー系へ、株式市場の主役交代は鮮明だ。
ここ3~4年、この今年1月までイヤというほどグロース系だけに資金が流入した。
偏りは修正されなければならない。長期的にみれば
行き過ぎの修正が起きなかったことは、過去一度もない。