米GSゴールドマンサックスは日本への不動産投資を
積極化するとの報道。(日経)
従来の投資額、年1000~1500億円を年2500億円ペースにするそうだ。
同じく日経の別面には、この時勢に高級ホテルの新規開業予定が目白押し、との報道。(前表)オークラ、帝国Hと並び、海外勢の進出が目立つ。
今、海外勢が日本の不動産に食指を伸ばしている。
私は不動産市場の見方を聞かれると、今までは「売り」「売り」と連呼してきた。
しかし、コロナ禍の回復を経て、時代が変わった。
デフレ時代から、インフレ時代へ。
ぞうなると、判断は正反対になる。
従来は、強力なデフレ圧力は変わる事がなく、不動産価格が
上昇し利回りの魅力が薄れたら、売りだと考えてきた。
しかし、その強力なデフレ圧力を跳ね返して、物価が上昇する時代が来そうだ。
潜在成長力の低い日本ではデフレを跳ね返せず、物価のトレンドが変わらないかもしれないが、米中や新興国では今後長期的にインフレ時代へと徐々に転換してゆくのではないか。
戦時を越えるような異常な金融緩和、財政出動が、強引にデフレ圧力を跳ね返しつつあるとみる。
それを見越した海外の投資資金が、実物資産への投資が有利、と日本の不動産を買いに来ているようだ。
世界比較では、日本の不動産はまだ価格が安い。国債との利回り差でみても日本の不動産に相対的な魅力はあるだろう。
日本では、1970年代のように「皆借金して家を買わねば」というレベルのインフレにはならないかもしれないが、資金の振り向け先に困る海外投資家にとっては日本の不動産は悪くない投資先だろう。
彼らはオフィスを避け、物流・ホテルなどに向かっているようだ。
ホテルは、これからは逆に面白い。
最悪期を脱しつつあり、ワクチン接種が浸透すれば、日本でも観光需要は復調する。
ワクチンは欧米で確実に効果が証明され、世界に確実に普及するからだ。ワクチンは今後は余る。
西武や近鉄でホテルを売却、との報道があるが、
「日本企業、あー また逆を!もったいない、これからよくなるのに。」という感じだ(笑)。