上図:左が米2年債金利、右は米10年債金利。6月の細かい値動き(1時間足)
2年債はFOMCで上昇。一方10年債は上下に変動、1日で10bp(0.10%)超の上下。
昨日の10年債の急低下は、2年債では全く起きていない。
つまり長期だけ、日本時間に買いに行った輩がいる、ということ。
しかし、米金利のボラティリティには参りますね、リスクマネーが右往左往。
FRBの今回の緩和解除への方針転換は、市場では既にかなり注目されていただけに
2013年のようなショック的な変動は今回はないのでしょう。
それよりも、投資資金、ポジションの偏在が市場を振り回しているようです。
元々今月雇用統計まで金利上昇にベットしていた債券投資家が
我慢しきれず投げ、想定内の上げのCPIでさらに投げ、そして
足元では、昨日も書いた通り、日本市場で国内機関投資家が
変な米債買いを入れていることが、影響したのでしょう。
これから夏場に向け、ワクチン普及に伴い経済の回復は本格化します。
リベンジ消費の勢いは、世界的に小さくはないと思います。
6月に荒れた米金利は徐々に落ち着きを取り戻し、好況に沿って
ジワジワとゆっくり水準を切り上げるのでしょう。