メーカーの製造物責任とは、非常に重い責務だ。
日本の自動車業界がどれだけ苦労してリコールに対応してきたか。
あれだけ生産管理を徹底していても、各社リコールを克服できていない。
全ての大手自動車メーカーが辛酸をなめた地獄の道のりだ。
今回のテスラのリコールは大規模。
中国の2019年以降の販売の90%、28万台にも及ぶ。
しかも中核技術、自動運転の制御技術に関する内容
(一部の条件下で急加速)とのこと(日経)。
彼は宇宙開発などにも興味がある起業家で、
電気自動車業に致命的欠陥が生じれば、事業を丸ごと放り投げることすら
厭わない、挑戦意欲旺盛な一方移り気な経営者、との印象を私は持っている。
テスラ社のトヨタを上回る時価総額、など、当然ロビンフッターバブルに過ぎない。
トヨタや日本メーカーに失礼だ。本当におこがましい。
テスラ車は過去にも数々の不具合を出し続けている。
マスク氏が、本気でメーカーとしての責任を果たす覚悟があるか、が試される。
テスラ車の自動運転での死亡事故もあったばかり。
現段階でその覚悟があるとは、到底思えない。
従来メーカーの重ねてきた苦労に、マスク氏は今後耐えられるか。