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共産党100周年、”習沢東”の野望

習近平は中国建国の父、独裁者毛沢東に憧れている。

憧れとは、人を動かすとても大きな感情。

人は論理では動かず、感情で動く。

 

『映像の世紀(NHK BS)』

観ているだろうか。観て下さい。

歴史を学ぶ重要性は毎度強調している。

この番組は近現代史を学ぶ最高の無料教材!

 

独裁者、習近平の想いを知るため、

番組中の毛沢東の言葉を紹介する。

 「革命とは(生易しいものではない、)暴力だ。

1つの階級が他の階級を打ち負かす、激烈な行動だ。」

 

20世紀初頭、一時は蒋介石率いる国民党に追い詰められながら、

逆転して蒋介石を台湾に追いやり国民党を徹底排除し、頂点に上り詰めた毛沢東。

毛沢東の目指した中華民国、は台湾を併合してこそ完成する。

共産党にとっては、台湾併合は悲願。

 

建国の父毛沢東、中興の祖鄧小平に比べ実績が無く全く見劣りする習近平は、

毛沢東も成しえなかった宿題を自らの手で完遂し、それをもって、

歴史上毛沢東をも上回る存在を目指しているようなのだ。

 

 

習近平は、憧れの毛沢東を越えることを目指し、いずれ”激烈な行動”に出るだろう。

 

その誓いを立てたのが、先日の共産党100周年の演説だったように思った。

今後独裁を徹底するためにも自らの国内での権威付けが必要で、だから

台湾併合にこだわるのだと思う。そうでもしないと、国民が付いてこないのだ。

演説では自らの大したことない実績を強調したらしいが、それは逆に

自分が独裁者としては権威不足であることへの焦りを印象付けた。

 

これが「習近平の毛沢東への憧れ」のもつ意味だ。

 

近年の中国の強硬な外交態度は、中国国民の態度ではなく、

共産党の態度でもなく、習近平個人の野望に基づくものだとみている。

 

 

一方西側諸国は、絶対に中国に台湾併合を許さない。

半導体の6割超は台湾製だ。世界のテクノロジー産業全体が凍り付く。

 

さらに隣国日本にとっては、対中地政学リスクが欧米とはケタ違いだ。

台湾を攻める場合、中国は沖縄宮古海峡などを通リぬけて反対側に回り込み

台湾を挟み撃ちにすると言われている。

 

私は改憲論者ではないが、専守防衛、で間に合うか甚だ疑問だ。

攻撃された後では反撃できないと思うが。 皆さんは、いかが。