中国、TPP参加を正式に申請。
本気ではないとすら思っていたが、本当に申請してきた。
TPPはルールが厳しく制限も多い。自分勝手にやりたい中国は
とても入れないと思うが。
さらに11か国全ての国からの承認が必要。
経済制裁を受け中国と対立中のオーストラリアなどが賛成するとは思えない。
一方で、そのオーストラリアが今般、インド太平洋の新たな安全保障協力の
枠組みについて新たに米英と合意し、原子力潜水艦を8隻建造するとのこと。
米国はこの枠組みの下でオーストラリアに原子力潜水艦の建造技術を供与する。
1958年に技術供与を受けた英国に次いで2カ国目だそうだ。
ところが豪は、フランスと通常型の潜水艦の開発契約(400億ドル規模)を
締結していた。(ロイター、上画:APP)
それを今回破棄したため、フランスは激怒している。
・・・
豪は、対中で防衛協力を仰ぎたいため、フランスを犠牲にした。
また米英は、対中防衛強化のため、であり、3国連携は分かり易い。
ただ、フランスは収まらない。
西側諸国の防衛の足並みが乱れる契機となるかもしれない。
中国の狙いは何か。この西側の連帯の乱れに乗じて
TPPに入り、途中からTPPのルールを変え、
自分の言うことを聞く国だけを残し経済圏を作り、
米と対峙する構えか。
TPPは今、日本が盟主であるので、日本とは対立せず懐柔してTPPに入り込み、
言うことを聞かせるよう経済協力を絡めて圧力を掛けてくるのだろうか。
これから習近平は目先、日本にすり寄ってくるかもしれない。
日本の外交も正念場だ。
世界で日本の重要性がこれほど高まっている時期はない。
米中両方に影響力を行使できるのだ。
将来に禍根を残さぬよう、毅然とした対応が不可欠だ。
中国は日本の次のリーダーが決まる前の微妙なタイミングで
仕掛けてきた感、もある。
4月の日米会談の際も、中国からの経済制裁などが心配されたが
中国は日本に何もしてこなかった。
習近平が次に何を日本にしてくるか、見ものだ。
来年の冬の五輪は北京。
直近では、日本に甘い顔を向けてきそうだ。
私は、TPPに中国を入れてはならないと思う。
中国は出来れば日米関係にも隙間を作りたいはずだ。
それを許してはならない。