日本は休日だが、市場は動いている。
香港ハンセン指数が底を抜け3%を越える急落。(図)
中国不動産最大手の一角、恒大集団の
クレジットリスクが懸念されているようだ。
日本の日経平均CFDも目下3万円割れ。(昼過ぎ29970円付近)
中国政府は、過大な不動産投資の抑制を強化しており
これら企業も負債抑制のため資産を圧縮、業績が悪化し
資金繰りが滞る事態となっている。負債総額は30兆円超とも。
9月期末を迎え借り換えが多いので、期を越えられないのではないか
という状態のようだ。
ただ、すでにこの企業は投資不適格CCC格レベルで
中国以外の日米欧の金融機関などは債権等で直接関係を持っている
とは一応考えにくい。
香港、アジアの金融機関で関係のある一部企業、個人などが
関係するのだろう。
また中国政府が救済に本腰を入れるかも焦点だ。
そもそも、当局の規制強化が出発点のようなので、
この企業は救済せず、影響の出た債権所有者を救う形に
なるかもしれない。
中国の金融システム全体の話に発展するなら、当局は動くだろう。
中国内の個人中間増などが痛む可能性があるのではないか。
日米市場への影響は一時的とみたいところだが、
金融の世界はどこでどうつながっているか分からない。
短期的には注視したい。