デフレ日本で物価急伸。
11日発表の10月の企業物価指数は40年ぶりの伸び、年率+8%!(前図)
他国の出来事、と思える高さ。
いきなりの急騰、3月からやっとプラスになったと思ったら一気に、だ。
原油高と、気になるのが円安、輸入インフレ。
足元の円安が今後ジワジワ日本でもインフレ圧力として効くことになる。
日本では肝心のCPIはまだ0%付近だが、今後上昇するか。
今まで日銀がいくら頑張っても今まで上がらなかったが。
10月米CPI(消費者物価指数)は年率+6.2%。(上図上)
約30年ぶりの高さで、もはやコロナ反動では説明できない。
昨年コロナで低い伸びだったのは夏前まで。
原油、食品に加え、家賃が高騰し始めた。これでは収まりにくい。
さらに中国の10月生産者物価指数は年率+13.5%。(上図下)
消費者物価指数が年率+1.5%(ピンク)なのとは対照的。
マーケットはこれを受け、CPI上昇で金利上昇、株下落となったアメリカと
対照的に、日本はインフレ傾向で株は買われた。
日本は景気敏感株中心の低PER市場、米はハイテク株中心の高PER市場。
動きが逆になってきた。
GAFAMなど高PER銘柄はインフレに弱く、低PER銘柄の方が下値抵抗力がある。
本格インフレなら日本株が買われ、収まれば米株が買われやすい市場。
このように、今後は日米で株価が逆に動くことも増えるかもしれない。
やはり、インフレは世界的にみても簡単には収まらない。