昨日NYダウは107ドル安、NASDAQはー176ポイント、1%以上下げた。
しかし今日の日本株は下落しない。
日経平均は+10円だが、TOPIXは10ポイント高。
最近、このように日米で株価が逆行する日が増えている。
待ちに待った傾向だ。
日米株価のデカップリング!
20年以上、これを待ち続けた!
昨日は、11月米卸売物価が前年比+9.6%と極めて高い伸びとなり
先日発表の11月消費者物価+6.8%と併せ、インフレ傾向の顕在化が
米株、特にNASDAQを冷やした。
オミクロン株が懸念されリスクオフで下落した際は日米株とも共に下げたが、
インフレが理由の時には、米株、特にNASDAQが下げても
日本株は下がらない日が最近結構多い。
日米株価はバリュエーション上大きな差がある。
GAFAMがリードする高PER成長銘柄主導の米株、
一方日本株は低PERバリュー銘柄中心。(図)
割高なPERは、低金利下では許容されるが
インフレによる利上げが意識されれば、許容されづらい。
逆に、インフレヘッジとして実物資産に資金を振り向けたい
投資家は、株のなかでも、多くの銘柄の中から相対的に
金利上昇に強い低PERバリュー株を選択する。
つまり、NASDAQではなくTOPIX、ということ。
面白くなってきた。日米株価が逆行する時代を待ちたい。