今月に入り、マーケットはどうも上値の重さが気になっていたが、
S&P500はトリプルトップを上抜ける動きが、クリスマス後になって
市場にようやく現れた。
一方日本株は、2021年、掉尾の一振とまでは行かずも値を保った。
日経平均が弱かったが、一方肝心のTOPIXは、私がセミナーで再三
指摘してきた「分水嶺」の1950ポイントをかろうじて越えて越年となった。
バブル以降の上値のフタが、来年にかけて開くこともギリギリ期待できる
レベルだ。
欧米株堅調の裏で、そちらを買う投資家のヘッジ売りの対象にされた日本株。
外人に上値を押さえられ続けた一年だった。
ただ来年は、欧米では金利の上昇余地が日本より大きい。
欧米成長株の上値は重くなりやすい。
すると逆に、マネーは日本株へ、ともなりうる。
日本は来年の業績見通しは、今年苦しんだ分の反動もあるので、
年明け以降1月の新年相場も来季へ向けた業績の発表に
期待することができそうだ。