日本時間27日早朝、FOMC議事要旨公表とパウエル議長会見があった。
3月利上げ開始宣言と共に、あっさりと凄いことを言ってのけた。
時期を明示しなかったが、中央銀行のバランスシートについて
利上げ開始後「大幅に縮小する」と宣言したのだ。
”大幅に” が問題だ。
今回の引き締めは、コロナで緩和し過ぎたため、
軽度では済まない、ということだ。
パウエルはそもそもタカ派に転じなければ、再任を許されない状態だった。
判断を間違えインフレを加速させた彼に、節操など無い。
金利以上に、量的引締めは市場の流動性にダイレクトにつながり、
市場には影響が大きいと懸念する。
実際は、余剰投資マネーは余りに巨額で、多少FRBが量的に引き締めても
すぐには有り余る状態は変化しないのだが、市場への心理的影響が
大きいだろう。
また、ハト派で知られていたブレイナード理事はサイレント期間以前の会見で
「今年利上げをseveral timesするかもしれない。」
と、コメントしていたそうだ。(三菱鈴木氏)
つまり、3~4回ではない。今年5~6回、だ。
通例の、四半期毎で最大年4回、ではなく、
FOMCの会合の毎に(今年あと7回)利上げ、もありうるということだ。
パウエルはこの考えを今回会見で明確に否定しなかったらしい。
量的引締めの具体案が見えるまで、相場は落ち着くことが難しいかもしれない。
今回パウエルはその具体案について、再三問われたが明言を避けた。
グロース株は売られ続ける。
短期では急落後のリバウンドもあろうが、そこは戻り売り。
決して、買ってはいけない。
もう時代は変わってしまった。元には戻らない。