フィジカルな戦闘でもキエフへの攻撃に苦慮するプーチン。
さらに大誤算なのは、サイバー戦争、情報戦だ。
”誤報を撒き散らし相手を悪者扱いにし、ロシア世論を
味方につけ攻撃を正当化する。さらに不利な情報が出回らないよう
対抗する情報ネットワークを潰す。”
このいつもの情報戦が、今回全く機能していない。
ウクライナの弱冠31歳のデジタル相は、イーロンマスクの保有する
衛星インターネットサービス、スターリンクを使えるよう頼み、
今でもウクライナのSNSは交信可能。
非道な無差別攻撃がリアルタイムで世界に配信。ロシアの嘘が暴かれることとなった。
さらに、普段はサイバー攻撃を仕掛ける側のロシアは、SNSの情報を受け
全世界を敵に回したことで、逆に全世界からサイバー攻撃を受け、
抗しきれずロシア国内の基幹インフラのネットワークを自ら遮断
する事態に追い込まれた。
SNSという武器を味方に付けたウクライナの情報戦の勝利は
今後のサイバー戦争に大きな影響を与えよう。
ロシア対ウクライナのはずが、ロシア対全世界、に変わった。
”キエフは2日で落ちる”、と取り巻きに吹き込まれていた、とも
言われるプーチン。
しかしロシア軍は、全体としてウクライナ侵攻の準備が出来ていなかった。
今や中国に支援を仰ぐ事態。
旧KGBの数名の取り巻きだけを頼りに侵攻を始めたようだ。
軍とも全く歩調が取れていないことが露呈した。
20年以上も権力を振りかざしていたため、すっかり
”裸の王様”となってしまったプーチン。
中途半端には戦いを止められないプーチン、
核のボタンから手を放すよう、どうしむけるべきか。