物価が上がることをインフレ、インフレと言うが、それは違う。
(私も物価上昇=インフレ とコメントで使っていることが
あります、正確にはそれは間違い、失礼)
物価上昇と景気拡大がセットになるのがインフレ、
物価上昇と景気後退がセットになるとスタグフレーション。
スタグフレーションは株価には最悪。
金利上昇と業績悪化の2重苦だ。
スタグフレーションの重要な兆候とは、以前もこのコラムで
述べているが、金利の長短逆転、だ。
政策金利上昇に連動し易い短期物は上がり、一方将来景気が大きく
回復しない見通しだと長期物はあまり上がらず、逆転が起こる。
22日には米3年債、5年債の金利が10年債以上に急騰。
ここまでの高値は順に2.45%[21日]、2.43%[23日]で
10年債の高値2.42%[23日]を越えた。
今は順に2.35%、2.37%、2.37%(23日22時)。
(上図下:米3年債、上:10年債 2月以降)
FOMC後、パウエルが「今後は1回で0.5%、の利上げもある」と示唆したからだ。
欧では既に戦況次第でスタグフレーションも懸念されている。
米では景況悪化はまだ心配されていないが、パウエル発言で
イールドカーブが一段とフラット化している。
コロナ、戦争、そして景況についても、ここから好転する
可能性は十分あり、そうなれば特に日本株は大きく上昇できるし、
でも一方悪化すれば、特に米株は大暴落もあり得る。
世界の経済・金融はさらに凄い勢いで動き出している。為替の変動も激しい。
足元、振れ幅で一段ギアが上がった感だ。
長短逆転、一時的とみたいが、今後も続くかどうか大注目。