新興国の株式市場、異常な高騰が続いているのをご存知だろうか。
私のセミナーに参加された方には伝えてきた。
大統領の異常な政策(通貨暴落中に金融緩和を推進!真逆)で
混乱するトルコ、さらには国債がデフォルト中のアルゼンチン、
経常赤字と外貨準備不足に悩むブラジルや南ア、
いずれの国も株価は史上最高値圏なのだ!
(上から、トルコ、アルゼンチン、ブラジル、南アの株式指数5年)
伸び悩む日本市場から見れば、なんと羨ましいことか(笑)。
もちろんこの動きは、経済の実力を反映してはいない。
これらの国々はインフレに悩む。
トルコは年60%の超インフレで、物価を加味した
実質金利が超マイナス!な点も、株価が異常に上がる理由だ。
(下:bloomberg)
さらに、米金利上昇で米株が買えず、ロシア侵攻で欧株も買えず、
行き場を失ったリスクマネーが新興国に流れていることもあろう。
ただ、ファンダメンタルズが脆弱なこれらの国々の株価の高さは
明らかに異常だ。
各国景気が大きく変調すれば、そして米金利が上昇し
これら国々へ投資されていた米ドルが米債市場へ
引き揚げられる事態となれば、相場は大転換点を迎える。
非常に危険、要注意だ。