2015年、日銀黒田総裁(上:bloomberg)が止めた125.85円の水準、
突破後も日銀からコメントは無い。
今回、日銀に円安を止める気は無い。
基本、為替は財務省マター、日銀は口を挟まないのが通例で、
(為替介入は国庫の資金)
しかし2015年は黒田バズーカの落とし前を付けるため、自ら
円安の終着点を宣言したのだろう。
むろん財務省からの了解を事前に取って。
異例の大宣言だったので当時、効果抜群だった。
一方鈴木財務相は、「急速な変動は望ましくない」とか「悪い円安」とか
足元牽制発言をしているが、マーケットからスルーされている。
(あの方は、金融のことを分かっているのだろうか? ・・失礼 (笑)
この日銀の姿勢の意味する所はすなわち「0金利解除は考えていない」
ということだろう。
副産物として、相当な円安があっても、ということだ。
黒田総裁は来春までの任期中、0金利を維持するかもしれない。
この円安、黒田さん次第、とみる。
超緩和維持の態度が変わらなければ、円安は止まらない、まだまだ。
130円は悠に超えることもあろう。
円安が進行すれば、仮に米株が金利上昇で下落しても、
海外投資家から安く見える日本株には資金が入り、
相対的に堅調となろう。事実、足元大量に買いに来ている。
待望の日米株価デカップリング、に期待したい。
日本株にとっては、”悪い円安”ではない。
この円安、黒田さんの任期最後の置き土産、か。